季節の祈り


「聖なる者となるために」

祖父母と高齢者のための世界祈願日

 

フランシスコ教皇は今年、

「祖父母と高齢者のための世界祈願日」を創設され、

以下のように話されました。

 

聖霊は、知恵に満ちた考えやことばを高齢者の内にわき上がらせます。

高齢者の声はかけがえのないものです。

神をたたえて歌い、人々のルーツを守っているからです。

〔…〕

祖父母は忘れられがちですし、

ルーツを守り、伝えるというその宝もないがしろにされています。

だからこそ、7月第四主日を「祖父母と高齢者のための世界祈願日」とし、

教会全体で毎年祝うことにしたのです。

 

この日のころには、

イエスの「祖父母」にあたる聖ヨアキムと聖アンナの記念日があります。

祖父母が孫と会うのは重要なことですし、

孫にとっても祖父母と会うのは大切なことです。

預言者ヨエルが語っているように、祖父母は孫に夢を描き、大きな期待を寄せますが、

若者も、祖父母から力を受けて前に進み、預言するのです。

 

わたしたちはこれから毎年、7月の終わりに祖父母と高齢者のために祈りますが、

今年はとくに「わたしはいつもあなたがたと共にいる」という聖書の言葉を思い起こしながら

祈るよう招かれています。

 

社会に兄弟愛、友愛を築くためには「夢」「記憶」「祈り」の3つの柱が必要であり、

お年寄りたちの力が必要です。

教皇によれば、高齢者の召命とは、

ルーツを守り、若い人に信仰を伝え、小さな子どもたちの世話をすることです。

 

パンデミックで長い間孤独を強いられている高齢者のことを思い起こしましょう。

そして、高齢者たち一人ひとりが、

「わたしはいつもあなたがたと共にいる」という主の言葉を、

若い人をはじめ、すべての人に伝えることができますように。

 

 

今月は「聖なる者となるために」というフランシスコ教皇の言葉と

「第1回 祖父母と高齢者のための世界祈願日の祈り」を紹介します。

 

 

聖なる者となるために

 

聖なる者となるのに、司教や、司祭、修道者になる必要はありません。

それぞれが置かれている場で、日常の雑務を通して、愛をもって生き、

自分に固有のあかしを示すことで聖なる者となるよう、

わたしたち皆が呼ばれているのです。

 

あなたは奉献生活に召し出されたのですか。

喜びをもって自分の献身を生きることで、聖なる者となりなさい。

 

既婚者ですか。

キリストが教会にされたように、

あなたの夫、あなたの妻を愛し大切にすることで聖なる者となりなさい。

 

あなたは労働者ですか。

兄弟姉妹に仕える自分の仕事を誠意と能力を尽くして果たすことで、聖なる者となりなさい。

 

あなたは子や孫をもつ身ですか。

イエスに従うことを幼い子どもに根気強く教えることで、聖なる者となりなさい。

 

あなたは権限ある立場の人ですか。

共通善のために闘い、己の利益を顧みずに務めることで、聖なる者となりなさい。

 

自分の弱さに流される誘惑を覚えたならば、

目を上げて十字架につけられたかたを見つめていいなさい。

 

 「主よ、わたしは弱くあわれな者ですが、

あなたはわたしを少しでもよくしてくださる、

奇跡を行うことがおできになります。」

 

(教皇フランシスコ『喜びに喜べ』より)

 

 

第1回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」のための祈り

 

主よ、

ともにいてくださるあなたの慰めに感謝いたします。

孤独なときも、

あなたはわたしの希望、信じる心のよりどころです。

若いときから、あなたはわたしの岩、わたしのとりでです。

 

わたしに家族を与え、

長寿をもって祝福してくださったことに感謝いたします。

喜びのときも困難なときも感謝し、

人生ですでに実現した夢と、この先にある夢に感謝いたします。

わたしを招いてくださった、この新たな実りの時に感謝いたします。

 

主よ、わたしの信仰を強め、

わたしをあなたの平和の道具としてください。

わたしよりも苦しんでいる人を抱き締めること、

夢を見続けること、

そして、新たな世代にあなたの素晴らしさを伝えることを教えてください。

 

教皇フランシスコと教会を守り、導いてください。

福音の光が地の果てにまで届きますように。

主よ、あなたの霊を送り、世界を新たにしてください。

パンデミックの嵐が静まり、

貧しい人が慰められ、戦争を終わらせることができますように。

 

弱いわたしを支え、

世の終わりまで、

日々、あなたがともにおられることを確信し、

あなたが与えてくださる一瞬一瞬を

精いっぱい生きることができるよう助けてください。

アーメン。

 

第1回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」教皇メッセージ全文はこちら