カトリック教会は25年に一度「聖年」を設け、平和と免償を祈ります。
2025年聖年のテーマは「希望の巡礼者」です。
教皇フランシスコが「希望は欺かない」というメッセージを発表しています。
以下、メッセージの抜粋と聖年の祈りを紹介します。
わたしは、聖年を過ごすためにローマを訪れる人たちと、
使徒ペトロとパウロの町に行くことはかなわずとも
部分教会において聖年を祝う人たち、
そうしたすべての希望の巡礼者のことを思います。
すべての人にとって聖年が、救いの「門」である主イエスとの、
生き生きとした個人的な出会いの時となりますように。
教会は、主イエスを「わたしたちの希望」として、
いつでも、どこでも、すべての人にのべ伝える使命をもっています。
聖年が、すべての人にとって、希望を取り戻す機会となりますように。
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間違いなく、キリスト者の希望は、裏切ることも欺くこともありません。
なぜならそれは、何事も何者も神の愛からわたしたちを引き離すことはできない
という確信に根ざすものだからです。
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今より、希望に引き寄せられていきましょう。
希望が、わたしたちを通して、それを望む人たちに浸透していきますように。
わたしたちの生き方が、彼らに
「主を待ち望め、雄々しくあれ、心を強くせよ。主を待ち望め」(詩編27・14)
と語りかけるものとなりますように。
(教皇フランシスコ 2025年通常聖年公布の大勅書「希望は欺かない」より)
聖年の祈り
天の父よ、
あなたは、わたしたちの兄弟、御子イエスにおいて信仰を与え、
聖霊によってわたしたちの心に
愛の炎を燃え上がらせてくださいました。
この信仰と愛によって、
神の国の訪れを待ち望む、祝福に満ちた希望が、
わたしたちのうちに呼び覚まされますように。
あなたの恵みによって、わたしたちが、
福音の種をたゆまず育てる者へと変えられますように。
この種によって、新しい天と新しい地への確かな期待をもって、
人類とすべてのものが豊かに成長していきますように。
そのとき、悪の力は打ち払われ、
あなたの栄光が永遠に光り輝きます。
聖年の恵みによって、
希望の巡礼者であるわたしたちのうちに、
天の宝へのあこがれが呼び覚まされ、
あがない主の喜びと平和が全世界に行き渡りますように。
永遠にほめたたえられる神であるあなたに、
栄光と賛美が世々とこしえにありますように。
アーメン。