季節の祈り


「キリストの愛に駆り立てられて」聖母とともに(5月)

カトリック教会の伝統では、5月は 聖母に捧げられた「聖母月」です。

教皇フランシスコによれば、聖母マリアは「生ける福音の母親」です。

 

「教会にとって、マリアの比類なき信仰の旅路は

 変わることのない手引きです。」

 

マリアは、神の霊の足跡を、大きな出来事の中にも

些細なことと見える出来事の中にも見いだせるかたです。

マリアは、祈りかつ働くナザレの女性であり、

すぐに動かれる聖母、

人に手を貸すために自分の村から「急いで」出掛けるかたです。

正義と優しさの力、観想と他者に向けて歩む力、

これこそがマリアを、福音宣教する教会の模範とするのです。

 

なお、福岡教区では2022年4月に「宣教司牧方針」が発表され、

その源泉および目標として

「キリストの愛に駆り立てられて、人々と共に歩む教会」

という言葉が掲げられています。

 

今月の「季節の祈り」は、福音を証しし、伝え、交わりを育てる教会となるよう

聖母に取り次ぎを願う祈りを紹介します。

 

* * * * * *

 

母なるおとめマリアよ、

あなたは聖霊に促され、

いのちのことばを

その謙虚な信仰の奥底に受け入れ、

永遠なるかたにご自分を完全にゆだねられました。

わたしたちも「はい」といえるよう助けてください。

急を要し、かつてないほど切迫しています。

イエスのよい知らせを響かせることが。

 

あなたはキリストの現存に満たされて、

洗礼者ヨハネに喜びをもたらしました。

その母の胎内で躍(おど)らせるために。

あなたは喜びに心を弾ませ、

主の不思議なわざをたたえて歌いました。

あなたは十字架のもとに立っておられました。

揺るぎない信仰をもって。

そしてあなたは復活の明るい慰めを得、

聖霊を待ち望みながら弟子たちを集めました。

福音宣教する教会が生まれるように。

 

わたしたちに今、復活した者としての新しい熱意を与えてください。

死に打ち勝ついのちの福音を

すべての人にもたらすために。

わたしたちに新たな道を探す真の勇気を与えてください。

消えることのない美の恵みを

すべての人に届けるために。

 

耳を傾け、思いめぐらすおとめ、

愛の母、永遠に続く婚姻の宴(うたげ)の花嫁よ、

あなたは教会の最高に純粋な像でおられます。

どうか教会のために執り成してください。

教会が決して自己に閉じこもることなく、歩みを止めることのないように。

み国の建設へと向かう熱い思いをもって。

 

新しい福音宣教の星よ、

あかしをもって輝くことができるよう助けてください。

交わり、奉仕、熱く惜しみない信仰、

正義、貧しい者への愛、そのあかしで。

福音の喜びを

地の果てにまで届けるために。

そしてだれも、その光の届かない隅にいることのないように。

 

いのちをもたらす福音の母よ、

小さき者の喜びの泉よ、

わたしたちのために祈ってください。

アーメン、アレルヤ。

 

(教皇フランシスコ『使徒的勧告 福音の喜び』より)