季節の祈り


9月 被造物とともに捧げる祈り

  

教皇フランシスコは9月1日を

「被造物を大切にする世界祈願日」に定めました。

日本の教会では、9月の第1日曜日をこの祈願日としています。

 

教皇は2016年にエコロジーに関する回勅『ラウダート・シ』を

発表しています。

ラウダート・シとは「あなた(=すべてのものの創り主である神)はたたえられますように」という意味です。

この回勅には「ともに暮らす家を大切に」という副題がついています。

「この世界でわたしたちは何のために生きるのか、

 わたしたちはなぜここにいるのか、

 わたしたちの働きとあらゆる取り組みの目標はいかなるものか、

 わたしたちは地球から何を望まれているのか、といった問い」

に向き合うよう教皇は招いているのです。

 

今回は『ラウダート・シ』の巻末に収められている

「被造物とともにささげるキリスト者の祈り」を紹介します。

 

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父よ、

あなたが造られたすべてのものとともに、あなたをたたえます。

すべてのものは、全能のみ手から生み出されたもの。

すべてのものはあなたのもの、

あなたの現存と優しい愛に満たされています。

あなたはたたえられますように。

 

神の子イエスよ、

万物は、あなたによって造られました。

あなたは母マリアの胎内で形づくられ、

この地球の一部となられ、

人間のまなざしで、この世界をご覧になりました。

あなたは復活の栄光をもって、

すべての被造物の中に今日も生きておられます。

あなたはたたえられますように。

 

聖霊よ、あなたはその光によって、この世界を御父の愛へと導き、

苦しみにうめく被造物に寄り添ってくださいます。

あなたはまた、わたしたちの心に住まい、

善をなすよう、わたしたちを息吹かれます。

あなたはたたえられますように。

 

三一の主、

無限の愛の驚くべき交わりよ、

わたしたちに教えてください

宇宙の美しさの中で、

すべてのものがあなたについて語る場で、

あなたを観想することを。

あなたがお造りになったすべての存在にふさわしい、

賛美と感謝を呼び覚ましてください。

存在するすべてのものと深く結ばれていると感じる恵みをお与えください。

 

愛の神よ、

地球上のすべての被造物へのあなたの愛の道具として、

この世界でのわたしたちの役割をお示しください。

あなたに忘れ去られるものは何一つないからです。

無関心の罪に陥らせず、

共通善を愛し、弱い人々を支え、

わたしたちの住むこの世界を大切にできるよう、

権力や財力をもつ人々を照らしてください。

貧しい人々と地球とが叫んでいます。

 

おお、主よ、

すべてのいのちを守るため、

よりよい未来をひらくため、

あなたの力と光でわたしたちをとらえてください。

正義と平和と愛と美が支配する、あなたのみ国の到来のために。

あなたはたたえられますように。

アーメン

 

(教皇フランシスコ『回勅 ラウダート・シ』 より) 

絵:ジャン=フランソワ・ミレー『春』